日蓮正宗 昭倫寺

兵衛志殿御返事(h28.12)


兵衛志殿御返事(御書一一八四頁一行目)

 過去遠々劫より法華経を信ぜしかども、仏にならぬ事これなり。しを(潮)のひる(干)とみつ(満)と、月の出づるといると、夏と秋と、冬と春とのさかひには必ず相違する事あり。凡夫の仏になる又かくのごとし。必ず三障四魔と申す障(さわ)りいできたれば、賢者はよろこび、愚者は退くこれなり


(通解)

過去遠々劫の昔より法華経を信じたけれども、仏になれなかったことはこれによる。
潮が干ると満つると、月の出ると入ると、夏と秋と、冬と春との境には必ず異なることがある。
凡夫が仏に成る時は三障四魔という障害が現れてくる。
これを賢者は喜び、愚者は怖じけて退くのである。