日蓮正宗 昭倫寺

上野殿御消息(r5.6)


(上野殿御消息 御書九二二頁七行目)

 父母の恩を報ぜよとは、父母の赤白二H(てい)和合して我が身となる。母の胎内に宿る事、二百七十日九月の間、三十七度死ぬるほどの苦みあり。生み落とす時、たへがたしと思ひ念ずる息、頂(いただき)より出づる煙(けむり)梵天(ぼんてん)に至る。さて生み落とされて乳をのむ事一百八十余石。三年が間は父母の膝に遊び、人となりて仏教を信ずれば、先づ此の父と母との恩を報ずべし。


(通解)

父母の恩に報じなさいというのは、父母の血と精の二滴が和合して我が身となる。
子が母の胎内に宿る日数は二百七十日、九ヶ月であり、その間母は三十七度の死ぬほどの苦しみがある。
生み落とす時は耐えがたいと思い、息は苦しく頭より出る湯気は梵天に昇るほどである。
さて生み落とされて飲む乳の量は一百八十余石である。
三年の間は父母の膝の上で遊ぶ。
仏教を信ずるようになればまず第一にこの父と母との恩を報ずべきである。