日蓮正宗 昭倫寺

日如上人御言葉 五重塔のお塔開きの砌


『乙御前御消息』に、
「抑一人の盲目をあけて候はん功徳すら申すばかりなし。況んや日本国の一切衆生の眼をあけて候はん功徳をや。何に況んや一閻浮提四天下の人の眼のしゐたるをあけて候はんをや」
(御書 八九八ページ)
と仰せられ、末法の御本仏宗祖日蓮大聖人の仏法は、日本国一国だけに止まらず、「一閻浮提四天下」すなわち世界中のすべての人々を成仏の直道に導く、最も偉大なる教えなのであります。

されば、末法の一切衆生は、宗祖日蓮大聖人様を久遠元初の御本仏と仰ぎ奉り、大聖人様が御建立あそばされた人法一箇の大御本尊を帰命依止の本尊と崇め、至心に妙法を唱え、自行化他にわたる信心を行じていくところに、必ずや自らの幸せと多くの人々の幸せを実現し、真の世界平和を築くことができるのであります。

したがって、私ども本宗の僧俗は一人でも多くの人に対して折伏を行じ、妙法の広大無辺なる功徳を説き、もって末法の御本仏日蓮大聖人の仏法に帰依せしめていくことが今、最も肝要となるのであります。

しかも、折伏によって人を幸せに導くことは、実は自分自身もまた大きな功徳を積み、幸せになることができるのであります。

されば皆様方には、本年「活動充実の年」にふさわしく、謗法の害毒によって塗炭の苦しみに喘ぐ多くの人々に対して、一日も早く、また一人でも多くの人を妙法に帰依せしめるべく、大慈大悲の心をもって勇躍として折伏を行じ、もって自他共の真の幸せを築かれますよう心からお祈り申し上げ、本日の挨拶といたします。






(令和7年4月掲載)