大聖人様は『聖愚問答抄』に、 「今の世は濁世なり、人の情もひがみゆがんで権教謗法のみ多ければ正法弘まりがたし。此の時は読誦・書写の修行も観念・工夫・修練も無用なり。只折伏を行じて力あらば威勢を以ても邪教を責めよとなり。取捨其の旨を得て一向に執するなかれ」 (御書 四〇三ページ) と仰せられ、今日の如き謗法が充満し、その害毒によって悪世末法の姿そのままに騒然とした姿を呈している時、まさにかくなる時こそ、私どもはけっしてこれらの状況を黙過し傍観するのではなくして、一人でも多くの人に不幸の根源たる謗法の害毒を知らしめ、もって広大無辺なる妙法信受の功徳を説き、断固たる決意と果敢なる行動をもって、破邪顕正の折伏を行じていかなければなりません。 されば私ども一同、本年「活動充実の年」にふさわしく、一人ひとりが身軽法重・死身弘法の御遺訓のままに講中一結・異体同心し、全力を傾注して不幸の根源たる邪義邪宗の謗法を退治し、断固として一天広布を目指して折伏を行じていかなければならないと、強く感じるものであります。またこのことを今現に、私達一人ひとりがしっかりと強く感ずることが大事であります。 (令和7年3月掲載) |